Converter for Daytime DX

表題の記事は1959年発行のELECTRONIC EXPERIMENTER'S HANDBOOKのP95〜P97にK2SOO DOHERTY氏 が記述されたものです。
副題として20MCより高い周波数の受信が出来ない受信機の範囲を拡大する装置と記述してあります。
例えばナショナルのNC-101型受信機では20MCが限度ですがぐ上の21MC帯を受信したくても普通は出来ませんがこの装置があると可能になると言う事です。
中波のラジオで短波帯を受信する装置と同じ様な機器ですが周波数と周波数変換方式が少し違います。
すなわち 周波数変換がいわゆるクリコン方式である事です。次に示す画像は記事の最初の頁と回路図の頁です。
最初の頁の様子です。
スーパープロの横にある小さいユニットが表題の装置です。

右にある受信機は実はナショナル社のNC-101XAだそうですが残念ながら20MCから上の周波数が受信出来ません、

当時は開放されていたかどうかは不明ですがすぐ上に21MC帯があります。
今回の記事はその21MC帯を受信する為のコンバーターです。
回路図です。

真空管は6SA7でG1に20MCの水晶を接続していわゆるクリコンとして動作するので21.0MC〜21.4MCとの差分である1.0MC〜1.4MCを受信して目的を達する訳です。

回路図の下半分にあるのはBFOでして具備していない受信機例えば中波のラジオを使う場合に役立ちます。
NC-101XAの場合は不要です。